サイエンズ研究所

貧富の差があること自体、不平等ではないだろうか?物財を個々に所有すること自体、使用の機会の不平等が生じるのは当然ではないだろうか? 誰もが幸福に豊かに暮らせる社会を望む人は多いと思うが、今の社会では豊かな人と乏しい人が有ることを当然としている。それどころか、能力の高い人も低い人も、努力する人もしない人も、働いている人も遊んでいる人も、同じように豊かに暮らすなんて「不平等だ」という考えが多い。能力がある人、努力する人、よく働く人は豊かでいいが、そうでない人が豊かなのは許せないと云わんばかりである。 あんな人は貧しくて当然だ、あんなことをする人は蔑まれて当然だ、と言っていては、いつまでたっても本当に平等な社会は訪れないと思う。 果たして本当に平等を願っているのだろうか?願っているとしても、いったい、その平等とは、どんなものなのだろうか?